福島県・東白川郡鮫川村

東白川郡・鮫川村の民家
栃木、茨城県との県境の町村、古殿町、鮫川村、塙町、矢祭町、棚倉町の散策は数え切れない位の回数になる。茅手さんの家で市松模様の軒先を持つ家、棚倉町では、「ひしぎ竹」で補強装飾した軒先を持つ家や多くの素晴しい民家達との出会いがあった。
ここに紹介する民家は、R289から少し奥まった所に建つ民家です。私との出会いは、ほんの数年前で、散策コースでR289は何度も通っていたが、いつも勿来に向う帰り道がったが、この時は何故か終着点が始発になった。いわき市から鮫川村に入り右手奥に母屋と隠居?が並ぶ雰囲気の良い茅葺の家が見えてきた!どうして?ここに茅葺の民家があるの?
S何度もこの道は通ったはずなのに?いつもの帰り道からはその家は角度的に見えなかったのです。寄棟造りで並んで隠居があり素晴しい雰囲気の家だった。現在、隠居は物置として使われいるようだ。鮫川村にはもう一軒素晴しく手入れされた家もあるが、私は何故かこの家に魅かれた。事あるごとにこの家を撮影に出掛けた。
そして、今年2006年秋、一ヶ月振りにお邪魔して、我が目を疑った!お、お母屋がトタン屋根になっているではないか!壊されるよりは良いんだ?トタン屋根の下は茅屋根だ!と自分に言い聞かせ、散策を中止して帰路に着く。家人とも話をした。見る側とその屋根の下に住む方達との温度差を感じた。また私のお気に入りの茅葺がトタン屋根になってしまいました。しかしトタン屋根にしたお陰で、この家はこれから先も生きながらえるのかとも思えるのです。茅〔ススキ、葦、麦藁、稲藁〕昔、タダだった物が、今は高級品?や貴重品になってしまった。
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