日本脇道紀行4

ちょっとこの場をお借りしてショーケンさんとお話させてください。 山口の民家私も行きましたよ。車だと横を擦りそうなな狭い道、バックじゃあ下れないので上で切り返しをさせてもらいましたよ。ここのご主人は肺ガンを患っているのだが五年生きている絶対治療や手術をしないと言っていました。まだ元気でしたか やっとたどり着いたのですが私が撮影できる範囲は決まっているので絵にはなりませんでした。 この家は鳥取のTさんが教えてくれたのですが、山口も減りましたね。 写真展は遠くからはるばる有難うございました。 土産を持って帰ってもらおうと家内がさがしたのですがすでにいなくて申し訳事をしました。
山口の民家 あおいの花と茅葺き民家


今回の写真展の目的
1.皆さんに茅葺き民家の懐かしさを味わってもらう
2.みなさんの茅葺き民家を見た感想や見る目から自分の今後の活動のヒントをえる。
3.家内に自分の撮影した写真を初公開する。


感想
1.マスコミの宣伝効果はすごい。
2.それと朝新聞見たとすぐ行動するマニアックジジイ、マニアックババアの多い事(言葉が適正でありませんが) わたしもマニアックジジイの典型ですのでよくその気持ちはわかります。
3.年齢層は50歳より上の人がほとんどでした。


歩行障害で満足な撮影ができないので今後どうしようか悩んでいました。しかし、この写真展で何かを掴んで次のステップにチャレンジしたいと考えています。 こんな体ですので何人もの人に励まされました。電動車椅子の人で新見から車を自分で運転してやってきてくれた人、 息子が写真教室で写真を教えていると言う高齢女性、息子や生徒の写真を見てこんなに感動した事はない。是非息子を見にこさせますと言って帰られました。この高齢女性に大きなヒントをもらいました。

1.中高年に支持される写真は郷愁を感じるテーマにすべき
2.中高年には判りやすい写真にすべき、芸術ぶるな
3.中高年は活字が大好き、撮影の狙いを書いてあげるのが親切。
4.中高年は新聞を必ず読む、ニュースはNHK
5.中高年は生活感のある風景が大好き、人を入れる、洗濯物も結構、作られた懐かしさは駄目、素人だから言って白川郷や大内宿の写真は使わないこと。


私は写真界の「綾小路きみまろ」をめざそう爺ちゃん、婆ちゃんに支持される写真を追求しよう。それを長年続ければ個性になる。

・ハイアマチュア対応
ハイアマチュアの人も無名の私の写真をかなり見に来ててくれました。目垢の付いてない茅葺き民家をだすこと。ほとんどの人がこれどこで撮影したのと言う顔をした。余り世に出ていない場所の写真をだすと試験で一問しか取れない状態になり無名の写真家にも敬服の言葉を掛けてくる。 今回、新潟の荻の島集落レベルの知られている場所は一枚も出さなかった。


最近は茅葺き民家を撮影対象とする人が増えて有り難いことです。
そのうちに茅葺き民家愛好会でも作らなければなりませんね。 21世紀の現在、「懐かしさのあるテーマ」を探すのは難しくなっています。35年前ならばテーマもあったのでしょうが、現在では茅葺き民家が一番の題材だとおもっています。大伸ばしにして写真展を出来るようなテーマが他にあるでしょうか、私には思いつきません。 今後テーマをされる方は「なぜ茅葺き民家なのか」 「茅葺き民家の魅力は何か」「茅葺き民家を撮影する上でのポリシー、こんな民家を撮る」を各五項目くらい整理してから取りかかった方が良いと思います。これは皆さんからも質問されますし、マスコミからは必ず聞かれる事です。

そうして数を撮影しているうちに自分の個性がでてくると思います。

茅葺き民家を撮影する上で大切な事と聞かれたら 「企画力と会話と交渉」と答えます。
企画力・・・決して難しい事ではなく、次々と湧き出す継続のための楽しいアイデア
会話・・・二分間で仲良くなる方法を会得する。
雑談はヒントの玉手箱、偉い人の講演会より得るものが多い。
交渉・・・交渉は人生の修行、四国遍路ばかりが遍路ではない。仏を拝むより生きた人から学べ


岡山市の茅葺き民家
新聞の記事を見て手紙をいただきました。
最近茅葺き民家の葺き替えをやったとの事で写真を撮りに来てと書いてありました。茅の葺替えの写真を沢山いれて送ってくれました。実はこの家は15年前に撮影しているのです。しかし、辺りの風景は様変わり四車線道路が出来て大きなスーパーや家電量販店が出来ていました。その大きな道路の自転車道を走る女子高生を入れて撮影。ここの農家は27ヘクタールの米、麦をユニークな方法で栽培して全国コンククールで賞をもらっている。米を作るのに代掻きをしない。レンゲを耕すときに一緒に稲の種を蒔くのだそうです。 あいにくご主人が不在で豊富な話のネタは又の機会に聞いてきましよう。 一昨日、石見銀山に行ってきました。山陰は雷を伴うひどい雨、それでも石見銀山についたら雨があがりました。石見銀山自体には余り興味が無かったのですが、家内が行きたそうにしていたので行くことにしました。 私も夢想庵さん宅と同じく観光地は30分しか滞在しない、土産店に入れば15分以内に出てくることでしたが、段々立場が弱くなるし、家内がいない日は一歩も外へ出ない事が多いのでどこへでも出歩くように心を入れ替えました。 本当のところは石見銀山に茅葺きの民家があると同じ病室の人が教えてくれました。茅葺きのホームページにも石見銀山の茅葺き民家が載っています。

この地域は茅葺き民家の空白地帯でほとんどありまん。期待をして行ったのですが民家ではないようです。生活感がありませんでした。誰もいなくて詳しくは聞かなかったのですが観光用にでも使うのでしょうか 町並みの写真も撮影には気乗りがしません。観光客が多く、空家が多く、地元の人の生活感がなく生活の場の写真がとれない。いるのはよそから来て家を借りて商売をしている人。デジカメだからなんでも撮影してもよいものだが使う予定の無い写真を撮影してもCDばかり増えるので見るだけで終わりにした。自分が感動しない物は撮影しても「気」が入っていないので見る人にも分かってしまうような気がする。撮りたくない無いものは撮らない、迷うことなくこれでいいと思う。


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