日本脇道紀行4

稲架木のある風景 その2
雪国の山間部では稲を杉に掛ける事が多い。 雪国は雪囲いや軒が雪の重みで傷まないように材木を沢山使う 夏場の置き場は杉の木に結んでおくことが多い。杉は防風、防雪の意味もあり家の周りにうえられている。 家の周りの杉や道路に懐かしさを感じたので撮影した。 民家を主役にせず脇役の写真だがこんな見落としそうな光景を私は好きだ。 道路さえあれば車の向きを変えれば私でも撮影できる。 これからはこんな写真が多くなるであろう。 右の法面にはゼンマイの親が生えている。春にはゼンマイが芽を出すことであろう。 季節の花も咲き、青大将に出会う事もカブトムシに出会う事もあるかもしれない。 山の斜面で山ゴケ(ホソバオキナゴケ マンジュゴケとも言われ京都のコケ寺の中心的なコケ)を採りに行っていてチクリと強い痛みが走った。見ると黄スズメバチが私を偵察して先制攻撃をしてきた。斜面の先に穴があり目をやると黄スズメバチの巣にハチがうようよしている。こりゃあやばい刺激をさせないように遠巻きに退散した。黄スズメバチはスズメバチの中でも攻撃的なのだそうだ。 何気ない斜面に思い出が詰まっていそうでこの民家のおじさんとともに撮影した。
撮影 新潟県糸魚川市


稲架木のある風景 その3
新潟県松之山町
これは新潟の山間部の風景だと思いシャッターを押した。杉の木に稲が掛けられている。 稲は稲架で干された米は味が違うというが私にはわからない。そんなに味がわかる程の繊細な舌をしているわけでもない。昔から量が食えればそれでいい方であった。「起きて三食、寝て一畳」の口である。生活が出来ればそれでありがたい。 しかし、稲架で干された米がおしいのではないかと思う事がある。それはもち米である。 私は毎年近所の農家の方からうるち米とモチ米を買っている。買う理由は市販の米より格段に安いのと品種、生産者がわかっているからである。 モチ米はうるち米ができてから三週間余分に乾燥に時間がかかる。 これは乾燥と熟成に時間を掛けているからである。そうしないともち米特有の白い米にならないそうである。白くないモチ米でモチをつくと白く美味しそうなモチにならないのだそうだ。 モチ米もそうだからうるち米にも稲架で干す熟成の時間があったほうが美味しくなるのではないかと思う。 それと米を美味しく焚くのはよくヌカを洗い落とす事である、私はゴシゴシ米をすり合わせて洗いすすぎ水が透明になるまで洗う、そうすると古い米でも美味しい。我が家の炊飯係より


撮影は同じ場所でも何度も足を運べば何かに出会う。
写真展や本にするため100枚の写真を残そうと思えば200回は足を運ぶ必要があるのではないでしょうか 四季折々の風景の違いや季節による太陽の角度、時刻による太陽の角度の違いでいろいろな表情を見せる茅葺き民家、もうそろそろそれを体得しなければならないのに難しいものです。 いつもがむしゃらに撮影するだけで何にも観察をしていないとベテランのカメラマンに言われそうです。 おじさんがヤギを連れて散歩中 数行けばこんな情景に出会う事もある。


九州じゃあ峠の名前も太郎がつきます。 鹿児島本線の三太郎峠(赤松太郎、佐敷太郎、津奈木太郎)、日豊線の宗太郎峠など、カエルまで太郎がついて「びっき太郎」 昨日、アトムさんの本拠地に撮影にいきました。一日小雨でコントラストのない写真です。 30軒ほど見てまわりましたがまだ健在です。私が撮影したから10年以上なりますが4軒しか減っていません。 10年前の写真はくすんだようなカラー写真でつかえません。 再度撮り直しをしています。デジカメで全く撮影していないので撮影も兼ねて
昨日の撮影ポイントは花のある風景
桜、菜の花、レンギョウ、水仙写真の家は倉が面白い、段々畑も入れて生活感があって好きな風景です。 神戸から車で30分もくればこんな風景が残っています。


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