日本脇道紀行7

夢想庵さんが島根に来る予定があり電話があり津山で会う約束したあと病院から外泊して掲示板を見ると夢想会、兵庫支部の方々がてぐすねを引き待ち構えていたのを私が横取りした形になり申し訳ない事 をしました。

夢想庵さん、神戸周辺にも立派な茅葺き民家が沢山ありますので是非機会を作り兵庫県に足を運んで兵庫支部の方々と交流を持ってください。 ところで兵庫のついでですが兵庫県に「兵庫姓」の茅葺き民家が有るのです。 添付の写真です。兵庫県南部特有の破風に竹で飾りをした民家です。端正な大きな家です。 また神戸市には百済姓の茅葺き民家があります。 百済姓は司馬遼太郎の「街道を行く」の鉄の道の一節にも出てきます。岡山県津山市で電話帳を見ていて偶然発見し質屋をやっている百済家を訪れて由来を確認する下りがあります。 民家探訪にはいろいろな角度から課題とするヒントを与えてくれます。


物の色は光に反射して色として感じる。
太陽が当たらなければ当然暗く見える。
この写真のように太陽が正面にあり逆光になると色の無いモノトーンとなる。太陽の角度は季節により違うので冬には北側の屋根には太陽が当たらない暗い屋根になり夏場には苔むした緑色が写る。一方順光で見ると色はくっきり見えるが平面的な写真となり面白味に欠ける。 昼間の太陽はトップライトと言い風景写真を撮影している人は立体的に写らないのでもっとも嫌う。朝夕しか撮影しない人も多い。私のように旅をしながら茅葺き民家を撮影している者はトップライトなど気にしていては予定が消化できたい。風景写真の人はトップライトは写真を撮らないと家内に言ったら「そのトップライトって何に、コロンビアトップライトならしっているけどけ」と言う。 昼間の太陽は平凡な写真にならないように位置を移動して面白い写真が撮れるところを探す。順光よりこんなモノトーンの写真が好きである。



秋と春は半逆光で撮影するとバックの山々が深い緑に写り過疎化した農村風景を余計に寂しくさせる。
こんな陰鬱な色合いが私は好きだ。
「分け入っても分け入っても青い山」




入院で休んでばかりいるので解雇となり毎日が日曜日となった。
毎日が日曜となってしまうと何から手をつけていいのか戸惑いが続いている。 昼間誰とも話さない。会社を離れるとほとんど友達はいない。人と一緒に行動をするのがいやで友達もつくらなかった。何でも一人で考え人に相談する事なく行動してきた。なので孤独には滅法強く一人引きこもるのは気にならない。尾崎放哉の「咳きをしても一人」の句に共感を覚える。 「今日も一日のんびりできる。女房元気で留守がいい」と念仏を唱えていたら玄関の引き戸が開く音がする。 女房が昼休みに食事に帰ってくるのである。今まで外で食事をしていたのに私を監視するが如く、ゴロゴロ昼寝をしていないか、今日は外出する予定はあるのか事細かく聞く。ボケられては困るという。

女房のいない時はひとり桃太郎ワールドに浸りきっているのにそうボケてたまるか。 解雇になったので失業保険をもらいに行けという。解雇されたと言っても会社は自己都合で辞めたことになっている。解雇の場合はすぐに失業保険を出るが自己都合は三ヶ月かかる。そんなにしていたら厚生年金も全額もらえるのでもらえても僅かな金である。家にいても一銭にもならないし外出するいい機会が出来たと家内は大喜び。あんたは社会性不適合者(別に日常生活不適合者とも言われている)なんだからハローワークで社会勉強してきたらと言われ社会常識を身に付けるため通っています。


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