山形県の茅手

世の中器用な人は居るものです。 先日の事です。山形の寒河江の谷地に女房と冷たい肉そばを食べるのが、メインテーマとして、ドライブ。帰りは、一般道で、戻り足、 勿論茅葺きの家が有りそうな、所を走る。案の定!有りました!差し茅をしてました。
写真を撮らせてください!恥ずかしいな!茅手さんですか?いや違う!俺の家だ!???お金がねえ~から、自分で差し茅しているんだ。え~!自分で、出来る物なのですか?やってくれる人の居ないし、人に頼めば、お金も掛かる!鋏は茅手を辞めた人から貰い、その他の道具は自作だよ!茅手さんの日当、1日13000円年金暮らしの百姓には、大変だから、自分でやる!出来るんですか?な~に、人のやる事だ!少しずつ、ばらしていけば、何とかなる、結局、3年かけて、ここを仕上げれば終わりだ!茅は有るんですか?茅は最上川沿いに沢山有る。
数年前、茅は、刈っても良いだろうと思い、最上川沿いの茅を刈り取りしていたら、国土交通省に始末書を取られ、それから許可を貰い、茅の刈り取りをしているから、今は、何の問題も無い。と話してくれた。み~んな、死んじまった!お金も無い、自分で出来る事は自分でやる!70歳は過ぎていると思う。雪囲いもしたままで、夏は暑いだろうに、囲いを外したら、また取り付けないと駄目だから、1年中このままだ!屋根は雨漏りがしてからでは遅い!寒くなる前に片付けねば、雪が降れば、半年冬眠だ!生きていたって、面白くもないが、迎えに来るまでは、死ねねぇ~な!過疎、孤独、独居老人、彼の人恋しく話しかけてくる様子と言葉が耳から離れない。
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