国営アルプスあづみの公園での打ち合わせと散策

国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区での模型展の打ち合わせと長野、千葉県の散策

2009年9月19日~21日 訪問先 長野県、茨城県、千葉県
1泊目

10月末のあづみの公園での模型展の打ち合わせと会場の見学がメインだが、2泊の予定で長野県あづみの市に向かう事にした。土曜、祝休日は地方の高速は一回1000円乗り放題の恩恵にあやかり、首都圏を通らずに、いわきから長野に向かうのが、距離も時間も短縮出来そうだ。いわきから常磐道、北関東自動車道から東北道は佐野藤岡で一度高速を降りて50号を30キロ近く走り、また北関東自動車道 大田桐生に乗り、関越、上信越自動車道、長野自動車道を乗り継ぎ、豊科インター下車、あづみの公園大町・松川地区に到着、自宅から到着まで約5時間。

国営アルプスあづみの公園は北アルプス山麓の乳川の扇状地に位置する。その広大な敷地面積と自然の景観を巧みに利用した公園は、さすがに国営公園だ。公園内の建物はバリアフリー、遊歩道も起伏が穏やかで車椅子の方でも園内の散策を楽しめる。今回、模型を展示していただく建物は、公園の入場口からは一番奥の大草原の家と言う所で、約1キロ位公園の遊歩道を歩いた一番奥に位置する建物だった。会場説明を受け、広さは充分だが輸送費の関係で、今回の模型搬入の数は20~25点くらいでしょうか?等と話した。模型展をする予定の会場には、愛鳥週間にちなんでか?おかめインコのペアが27、28籠、展示してあった。凄いインコの数ですね!何処かの小鳥屋さんから借りてきたんですか?と分室長Sさんに尋ねたら、私のペットです。と答えた。ええっ~!おかめインコの改良種をこれだけ飼われている方は他に居るんですか?と聞いたら、展示できるの人は少ないと思います。と答えてくれた。やはり世の中に数多い模型作家さんの中から私の様な無名のアマチュアに声を掛けてくれたのだから変人かもしれない〔笑〕

自宅の庭に鳥小屋を作り、一人で飼育しているとの事だったが、残念ながら奥様の理解と協力は得られないようだ〔笑〕Sさんのご両親は秋田県大仙市の出身で奥様のご両親はいわき市の出身と聞き、益々親近感と今回の模型展開催のご縁を感じた次第です。そんな分室長Sさんも私に模型展の打診のメールを打つ時には展示にこぎ着けるのか、費用などはどの位必要なのか相当悩みぬいてのメールだったと話していたが、私は毎回同じで搬入搬出の費用だけ其方でやってくれれば貸し出しは大丈夫ですよと答えたら拍子抜けした部分も有ったのかも知れない。

打ち合わせを終え、今度はあづみの市周辺を散策する事にした。分室長のSさんが、近くに茅葺の家があるので、案内すると言ってくれた。

お言葉に甘え、案内をお願いした。田んぼの中に長野県では珍しい煙出しに置き千木の家が見えてきた!特定郵便局もしていた地元の名家だ。家人「奥様」に挨拶をして撮影許可を頂き、心ばかりのお土産を手渡すと、大方の人達は無許可で勝手に敷地内に入って写真を撮って居るから、気にしないで下さいと言われて、相変わらずのマナーの悪さを感じるばかりだ。その家の建築年代は大正か明治の後半だろうか?その建築様式の完成度は高かった。霧除けの庇等は茅追い矢羽に組み込み見た目の豪華さと通気性を兼ね備えた作りとコバ葺きの見事さに見入ってしまった。今でも囲炉裏があり自在鉤がぶら下がり、建築当時からの解像度の少ない家だった。四国の愛媛県などに多い母屋の四方に庇が付く、四方蓋造りの民家だった。こうして長野での散策が始まった。

この民家の来る前に、田んぼの向こうに、もう一軒の茅葺の家が見えたので、其方の家にも訪問した。これから稲刈りの様だ。コンバインに乗った叔父さんに、すいません、福島から来ました。茅葺の家写真に撮らせて貰っていいですか?叔父さんが快諾してくれた。

Sさんとはここで別れて、前もってチェックしていたポイント白馬村、小谷村、大町に向かう。

前回の長野訪問は2002年春、桜の咲く頃。7年ぶりの長野県の散策。模型に作った、白馬村○○の○○家は健在だろうか?ドキドキしながら訪問、健在だった。屋根を葺き替えた様だ。私が模型に作った頃は、寄棟だったが、今は入母屋に成っていた。前回の7年前の方が吊橋に梅の花と外塀など無く趣があったが、無人の様だが綺麗な状態で残っていた。周辺は板塀に囲まれ、許可無く撮影禁止。敷地内立ち入り禁止の看板が、、、、白馬村で数軒の民家を再撮影、小谷村で棚田を見て感激、そこに朽ち果てる寸前の民家があり、撮影する。再び白馬村に戻り、蕎麦畑と群馬県は榛名型の様な民家と出会い、蕎麦畑と茅葺の家との写真を撮る。その家の奥様と話せた。今年は夏の時期の長雨で蕎麦の発育発芽が悪かったと話していた。

何処から来られたの?福島からです。遠くから来たのね~!丁寧にお礼を言い、木崎、に向かう。数は少ないが久しぶりの民家たちと出会い、秋は日が短い。適当に切り上げて宿泊地のあづみの市のホテルに向かう。ホテルの近くには、鰻屋さんと蕎麦屋さんがあった。夢想庵、鰻をつまみに一杯とも考えたが、今晩は信州の蕎麦にする事にした。女房は天ざるそばの大盛「後から少し食べさせて貰うため」私は馬刺しを注文、蕎麦田楽「そばを薄い切り餅の様に切り、焼いて甘辛味噌をぬった物」の様な物をサービスされスタートは中ジョッキから始まり日本酒2合を2本飲んで漠睡。

しかし、宿泊ホテルが最悪だった。絨毯は汚れ、泊まった部屋が24H家族風呂の隣の部屋でベットが浴槽側に頭が向いていて、女房は12時半まで寝られなかった様だ?楽天トラベルでお客様の声、口コミ情報などを確認しながらの予約だったが、この口コミも以外にあてに成らないと感じた。地元のSさんに聞いたら、良い民宿を紹介して頂いたので、11月は紹介された「大王わさび園」近くの民宿に泊まる事にした。今時、目覚まし時計「時計が無い」、ドライヤー、ポット等の備品の無いビジネスホテルは有り得ない。価格はそれなりだったが・・・・明日の朝は常念岳を眺めながら歩くとしよう。
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