福岡県・うきは市旧平川家(重文)

2006年7月1日大荒れの天気の中、いわきより19時間近くかけて、うきは市の平川家に到着。九州は2度目の訪問だが、今回はイの一番に平川家に訪問しょうと決めていた。
私の感覚だと寄せ棟の屋根で充分に対応出来る間口と奥行きだが、やはり台風や雨風を意識してか?クド造りなのです。佐賀県のクド造りとは、趣きが違い、納屋を含めると三ツ屋造りにも見えてしまう。夕刻が近づいた頃の到着だったが、偶然にも平川家のご主人とお会いすることが出来た。家の内部やこの家の特徴など詳細を説明して頂いた。私もかなり色々と質問や佐賀県のクド造りの話やその他の県の茅葺き事情を話したら、建築関係の方ですか?と聞かれ趣味で模型を作り、今回の九州の茅葺き散策では、一番に平川家を訪問した事を伝え、メジャーを出して、実測させて下さい!と話したら、そんなにこの家に興味が有るなら、昭和56年の調査報告書が有るから、あげるよ!と言われ涙が出るほど感激した。
模型が完成したら、写真を額装して送る事を約束して博多のホテルに向かう。調査報告書は市町村や文化財に指定された民家の解体組み立てや復元の様子を事細かく記載されている。これがあれば、模型は30/1の寸法に縮尺するだけだから、製作には、短距離とマラソン位の差がある。しかし教育委員会が中心で作成する事が多く、一般には市販されてない。関係者だけに配られる事が多い。古本屋さんで買えば、1万円に近い価格や場合によってはそれ以上の価格の時もある。私も10冊位は持っているが、高価なため、そうは簡単には買えないし、市場にも出ないのです。そんな事情が有るので、平川さんのご主人の行為が身にしみたのです。
2006年8月旧平川家模型完成!模型の写真を4ツ切りに2枚額装して平川家に送る。こうして九州散策の旅がスタートしたのです。
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