日本脇道紀行4

東隣の三軒続きの二軒です。苗字は三軒同じです。
このようなケースは本家が茅葺きを止めると一斉にトタンにする可能性があります。 本家の生垣はウバメカシです。海岸地帯に自生しています。備長炭はウバメカシから作ります。 岡山県はカシといえばウバメカシをさします。庭の七木にも入っています。 ちなみに岡山の庭の七木は次の通りです。黒松、クロガネモチ、南天、ヒイラギ、金木犀、ウバメカシ、モッコクでしょうか。各地の庭の七木は何でしょう。

兵庫県の三木市や吉川町あたりはどの家にも白樫を必ず植えてあります。 京都府は株杉が好まれるようです。美山町の茅葺き民家には必ず目にするようです。花粉症の人には大迷惑かもしれません。 ところで本当に花粉症は杉が犯人でしょうか、杉を犯人にするのが都合よく冤罪だと思うのです。直接原因は大気汚染です。工場の煤煙と車の排気ガスです。みんなが加害者であり被害者なのです。近年は中国からの排気ガスもひどいし、新建材の有害物質。それと生活環境がよくなった事での日本人の病原菌に対する抵抗力の低下が原因と思われます。 いつまで花粉情報などという馬鹿げた事を天気予報で言うのかと苦々しく見ています。 タイやインド人はあの濁った川の水で歯磨きやうがいをするシーンがでてきますがあれには参りました。あの人たちには花粉症はあるのでしょうか


茅葺き民家を訪ねると人の人生を垣間見るところがあります。
戦争で片目を失明した人、夫が女を作って家を出て行った人、時には思い出したくない話もあるでしょう。突然の何の得にもならない訪問者でも我々の話を楽しみにしている人いるし、我々に愚痴を離して気分を晴らす人もいます。



寒い日であった。県北へ行くにも途中から道路がアイスバーンになっていてタイヤチェーンしか持たない私では走れない。スタッドレスの車に迷惑がかかる。
広島県の賀茂高原へ行く。 雪でも降ってくれないかと期待をしながら、西の空が暗くなったので茅葺き民家のところで待つ。 そうしたらみぞれ交じりの粉雪が降ってきた。傘をさして撮影する。この雲の一団が通り過ぎたら屋根は真っ白にった。



稲架木のある風景 その1

昔は刈り取った稲を干すため稲架木が田圃の脇に植えられていた。コンバインになってこの稲架木の風景はすっかり消えてしまった。機械化されあぜの稲架木が邪魔となって切られてしまった。 京都府亀岡市や琵琶湖周辺、越後平野の稲架木の植えてある風景の写真をよく眼にした。植える木は榛の木(はんのき)が多かったようだ。落葉樹の方が適している。大きく剪定をしても芽がどこからでも出るし夏場、影になるようでは稲の生育に問題がでる。針葉樹の葉は油脂を含んでいるので植物の生育を悪くするので落ち葉として使えない。 そんな事で真っ直ぐ早く伸び水辺に生える榛の木が使われたのであろう。 新潟県の田園地域を走っていてもだだ平野が続くだけで味わいのない風景となってしまった。榛の木のハンの字は奈良県榛原町(はいばら)と同じ字である。今は市町村合併でなくなったが榛の木が多かったかどうかは知らない。

写真 篠山市 これはクヌギであるが物干しに使われているのであろう 大根が引っ掛けられていたらもっとよかったが



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