日本脇道紀行2

このあたりは杉皮葺きの民家が多い。
日田だから杉の産地だから杉皮葺きが残っているのであろう。
茅葺きと違い50年も持つと言っていた。 私はこんな斜面の細い道を登る事ができなくなった。 カメラの露出補正やホワイトバランスの設定をして家内にカメラを持たせて撮ってきてもらう。
蛇が怖いと嫌がるがけしかけて行ってもらう。 「構図は広角にしてあれもこれも入れたらアカン」といいきかせ撮影してもらったのがこの写真 実は私の撮影した写真ではないのである。


この大和棟の民家は有名な家で本に載っているのを見て訪れた。20年も前の本で もうとっくに無くなっていると思ったが正面は改装され健在だった。 裏の方が面白かったかと思うが太陽が西に傾き裏面は黒一色であった。 訪れたとき家の玄関付近が駐車場になっていると見えて三台も車が停まっていた。 移動をお願いに行ったら正面の車はお客さんの車で本人がキー持ったまま出かけていると言う。どんな方向から撮ってもこりゃあ絵にならんと諦めて帰ろうとしたら、お客さんが帰ってきて車を移動させてもらいめでたく撮影とあいなった。


こりゃあ古いと最初思った。
こんな民家な出会うと嬉しくてたまらない。
石垣も門かぶりの松もよい。
家はもう歪んでいた。やっと建っていると言う印象である。
こんな古い家に限って頑固な爺さんが住んでいそうな気がした。
撮影の許可を願いに挨拶に行く時に何を言われても動じないように心の準備だけはしていた。 それが以外にすんなりと親しげに話しかけてくれ、この先の5km行った道路沿いに2軒茅葺き民家があると教えてくれた。


この家の正面は絵にならない。
また裏手に回る、余り裏面の写真ばかりだと「バック好きの桃ちゃん」と言われかねない。 柿の実がなっている時にくればいいと思ったものの瀬戸大橋の料金を支払って一軒の家のために行く気はしなかった。 人のたよりによると旧、久万町には茅葺き民家は残っていないとの事であった。 この家のとなりにハゼの葉のような木が植えているので地元の人に聞いたらキハダだという。ハゼ科であろう、キハダは昔はカリヤスとともに黄色の染料であった。今は漢方薬に使われている。 鳥取県若桜町諸鹿集落を訪れた時、道端にキハダを干してあるのを見た。天然木の皮を形成層を傷つけないように採取するそうである。



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