日本脇道紀行1

茅葺き民家の発見撮影が3000軒を超えました。一応の達成目標をクリアーしました。次の目標は 3085軒です。張本勲の日本プロ野球安打記録、私のライバルは鈴木一郎です。
いまのところ私がリードしていますが段々、歩けなくなる、わたしを尻目に今年も206本打ちました。3500軒くらい撮影しないと追いつかれそう。若い方で三年半で3500軒撮影した人がいましたが、仕事をしながらでは年間200軒くらいのものでしょう。一軒撮影するのに20分くらいかかるので一日に20軒撮影が限界です。通算撮影回数は340回、撮影の記録、撮影民家データーの8割はエクセルに記録しています。(県外は撮影のつもりで無かったので最初の三年は民家記録なし) 出来る人にいわせば数を撮ればいいと言うものじゃあないというでしょう。貧乏性のため何かに使えるだろうとフィルムのゴミを作り編集するのにどこにあるのか苦慮する整理下手だとつくづく思う。


熊野町は広島市の東隣だがあの一帯は茅葺き民家が沢山残る稀有なところである。熊野の名は熊野神社があるのに由来しているのではないかと思う。熊野の名は熊野大社系統の一つだと思われます。(ろくに調べもしないで推測ですが) 茅葺き民家はあるにせよ道が狭く、家が込み合っているので撮影しにくい。
東北や茨城のように撮影するのにスペースや障害物がなく楽に撮れるところもあれば関西以西のように障害物を避けながら撮影せざるを得ないところもある。 しかし、どこかにその家の持ち味を引き出してあげなくてはならない。遠近表裏さまざま歩いて場所をさがすのがカメラマンの役目だと思う。 この黄色い花は悪名高き「セイダカアワダチ草」 こう見ればアキノキリンソウに負けない。秋には黄色い花がよく似合う。 他に黄色い花はつわぶき、菊、金木犀


湖は木崎湖
撮影は10月18日であった。小雨の降る朝であった。
こんな落ち着いた陰鬱な風景が好きである。 紅葉は枝からの栄養が絶たれて変色をする。いつ葉が落ちてもおかくしない状態で枝につながっている。雨と風で簡単に落ちてしまう、美しい紅葉に出会うには安定した天候が不可欠である。 湖の横を大糸線が走っている。黄色くなった唐松林が続く特急「あずさ」を撮影するため大勢の鉄道ファンが並んでいた。


屋根が苔むして美しい。コケの付き具合でその地域の雨量、降雪量、霧の多さが想像できる。都市部の茅葺き民家はコケが付きにくい。山間地の木の枝には見事なコケがついているが都市部では30年経過しても付く事がない。 湖に船が走るのをじっと待った。 小船が走ってきたので何枚か撮影する。
湖面だけではなく物足りなくアクセントがほしい。 カメラマンは撮影する時にいろんな演出をする。池の写真ならば石を投げ波紋をつける。花を撮影する時は霧吹きで水滴を付ける。カタツムリや花ムグリ、カマキリを花や葉に乗せたりするものである。椿の花弁を置いてみたりというのを見かけるがそんな演出は浮気のあとの妻へのいたわりやプレゼントのようなものですぐにばれるものである


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