茅葺き屋根に住む人1

「過疎と言う宿命背負うこの土地を、ここはいいよと皆そう語る」

島根県横田町にて






「足をひき訪ね歩きし茅の村、出会える笑みに勇気もらえり」

兵庫県篠山市にて







「ヨダレ垂る舌で我が腕舐めまわす、塩分多い皮膚を求めて」
広島県庄原市にて
広島県、島根県には今も牛を飼う茅葺き民家がある。牛は大変臆病で私が柵に近づいたらみんな小屋に逃げ帰った。奥さんに頼み奥に出してもらった。奥さんは心得たもので一抱えの切草を抱いて牛を呼んだノコノコと簡単に出てきて草を食べ始めた。20分くらい様子を見ていたら子牛が恐る恐る私に近づいてきた。手のところにきたので撫でてやると親牛も近づいてきた。私の腕をしきりに舐め始めた。その舐め方は犬や猫の舐めるスキンシップではなく私の腕の汗の塩分を舐めているのに気づいた。汗腺の多い部分だけを舐めるのである。ヨダレは垂らすし汚い事、ヤメテくれと叫びたくなった




「干すのならムシロがいいと言う媼(おうな)、使いなじみをさっと広げる」

兵庫県神戸市にて





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