茅葺散策の旅8

2009年4月29日~2009年5月3日
4月の中旬20日頃だろうか?HPの掲示板の常連さんで尊敬する倉敷の桃太郎さんから和歌山県の民家情報を頂いた。私にとって和歌山県は相性が悪いのか?訪問が遅かった事も有るのだろう、茅葺の民家との出逢いが少ない県の一つなのである。未だ写真に撮れた民家は4棟のみである。その和歌山県の情報を貰ったので、4月末から近畿、中国地方の散策の予定をたてていた夢想庵、今回の散策は和歌山県からのスタートと決め、4月29日、正確には28日の23時45分、一路、和歌山県日高川町に向けて出発した。

この連休、地方の高速道は乗り放題の1000円ポッキリ!首都高や大阪などの大都市圏を経由しても高速代はたかが知れている。桃太郎さんの情報を元にまずは、和歌山経由兵庫県三田市泊の予定で自宅を後にしたのである。

散策一日目〔和歌山県〕
いわきを出発。常磐道、首都高、東名、名神、阪和道を走り有田インター下車、そこから数十キロ走ると日高川町○○地区に着く。その地区と同じ苗字の○○家。地元の名家だろう。桃太郎さんの情報の通り、270度どの方向からでも写真が撮れる。まさに豪邸だった。土間も建具も建築当時の状態を色濃く残していた。

撮影許可を貰い、夢中でシャッターを切った。いわきを出発してトイレと食事、と給油以外走り続けて約12時間、丁寧にお礼をして、○○家を後にした。

☆取材先には、心づくしとして福島の銘菓を必ず持っていく事にしている。何時もは柏屋の薄皮饅頭だが今回は、かんの屋の「家伝ゆべし」と「三春駒」にした。散策中に撮影に協力してくれた方や忙しい中、話を聞かせてくれた方達への心づくしだと思っての事なのだが、予算の関係で毎回10個限定なのである。どの家に配るか?何時も在庫が不足して毎回、後悔の連続なのである。

余談だが、桃太郎さんの散策は諸般の事情で、ご夫婦での散策だが、私や桃太郎さんの様な大男の比べ、我が女房や桃ママはどちらかと言うと小柄な方である?我が女房などは、目的地近くなるとさすがに、義務の様に目を丸くしてキョロキョロしているが、その他、高速などでは、鼻提灯状態の時が多い。

それに比べ、桃ママは東北を漫遊しても夕方から一気に岡山の自宅まで走る、プロドライバー顔負けの豪腕ママなのである。以前も書いたが、夢想庵ママなら、「絶対無理!!」100万円あげると言ってお願いしても同じ応えである事は疑う余地もない。もしも私と桃ママと交代での運転なら、青森から鹿児島までトイレと食事給油以外のノンストップで走れそうだ?〔笑〕

撮影が終わり持参したお土産を渡し、日高川町の○○さんの奥さんと話をさせてもらったが、丁度、妹さんが遊びに来ていたようで、話は短く切り上げた。

それから、2月末に訪問した、和歌山県かつらぎ町の柿林の中の民家を再訪問する。丁度直ぐ近くの神社の中で、寄り合いがあって、地元の人達が、一献交わしながら盛り上がっていた。茅葺きの家から、その家に住むお孫さんが出てきたので、パチリ!叔父さん、何処から来たの?ず~と遠くからだよ?と言って笑った。柿の若葉が綺麗で梨?の花が満開だった。

今までは、より多くの茅葺の民家に出逢う事を第一の目標にしてきた部分もあったが、一先ず全国の茅葺の民家を訪問、写真に撮る事が出来たとの、心理的余裕も手伝ってか?これからの散策は茅葺の民家の多い地域より、少ない地域?効率は悪いが一品料理の様な1日数軒でもいいから、未訪問の地域や地方を散策してみたいと思っている。

和歌山のかつらぎ町を14時出発、大阪府泉佐野市の旧向井家を撮影、宝塚市に向かう。パワフル婆さん?槐婆夢想庵さんの体調が思わしくない。2月末にお見舞いに行ったが、今回、散策とはいえ、兵庫県まで来て、立ち寄らない訳にもいかないのが人の道ではないか?宝塚市内に入り、道路は渋滞。16時30分の到着予定が30分遅れの17時、槐婆さんの自宅に到着。マオママが外で待っていてくれた。自宅に案内され、1時間位、楽しく槐婆節を聞き、またお逢いしましょう。と握手して槐婆宅を後にした。いわきから持参した、春の息吹。「タラの芽、こしあぶら」の天ぷらでも食べて、元気を貰ってください。 マオママが言う?夢想庵さん達が来る日は、槐婆さんの体調が良くなるんですよ??翌日、タラの芽とこしあぶらを天ぷらにして、美味しく食べたと、ママの携帯にメールが届いた。

それから、今回の兵庫県散策で膨大な資料を提供して頂いた、神戸のアトムさんのお宅に立ち寄る。このお宅への訪問は、本当に心苦しいが何時も突然に成ってしまう。今回も夕食時間の19時少し前の訪問だった。嫌な顔一つもせずに、アトムさんとパートナーさんが出迎えてくれた。

そこで、今回の散策での見所やアトムさんが是非、私に見せたい民家や見て欲しい民家を熱心に所在や特徴を話してくれた。パートナーさんとの散策で民家の所在を書き込んだ地図に付箋を張ってくれて、お話しをしているとアトムさんが、この地図、夢想庵さんにあげますと言う。お二人の民家散策の想い出の地図の原本を頂戴して良いのか?数ヶ月いや数年かけて2人で散策した言わば兵庫県の茅葺き古民家所在のバイブルだ!少し躊躇したが、快くお預かりする事にした。

毎回、嵐の様な訪問にも、笑顔で春の陽だまりの様に暖かく受け入れてくれるアトムさん、太陽の様に明るく聡明で私達に気を使わせないで、尚且つ心配りをしてくれるパートナーさん。また兵庫県の散策時には立ち寄らせて下さい。そして、いわきにも是非お越し下さい。

明日は、アトムさんの情報を元に茅葺民家の多く残り、数多く訪問している、丹波、篠山地方を出来るだけ外し猪名川の角屋造りからの散策とする。

三田新阪急ホテル着 19時30分  本日の走行 1,120キロ〔大きな渋滞もなくここまで来れた〕今回もお昼は女房と名神高速の多賀サービスエリアで売っている「一乃松の焼きさば寿し」1250円を食べた。美味しかった! 「出逢った民家 3棟」満足!  
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