茅葺散策の旅7

11月22・23日:1日目の散策
(特急便?和歌山、奈良、三重、滋賀、静岡県)

11月1日から出雲の旅に行ったが、紀行文も未だ纏まらないのに3連休となった。女房に連休はパートは休み?と聞いたら22.23.24日の23日が仕事との事だったので、それは最悪のパターンだな!今回は相性の悪い和歌山県を3度目の訪問を急遽一人で実行する事に成った。

小さな相棒にタオルケット、毛布を積んだ。女房がお父さんは暑がりだけど寒くて風邪をひいたり、凍死でもしたら大変だからと毛布をもう一枚積み込みジャンバーも必要ないと言うのに積んでくれた。カメラや簡易食料など必要な荷物を積み込み、12時の出発とした。

11月22日午前12時20分自宅を出発。首都高、東名、阪神、阪和道を走り相性の悪い?和歌山県に9時過ぎに到着。暫く、目的としていた場所周辺を散策したが、トタン化が進み今回も収穫無し!HPに訪問される皆さんは、まだまだ茅葺きの民家は多く残っていると思われている方達も居るかと思いますが、地域や県に寄っては、指定民家以外、発見が非常に難しい場所も多いのです。

早々に和歌山県に見切りをつけて、奈良県宇陀市へ大宇陀の片岡家は指定民家だが、屋根の葺き替えをしていたとの情報もあったので、数年振りに立ち寄った。さすが文化財。お金が掛かった仕上がりでした。小さな相棒も入れて記念の写真を撮る。

奈良県五条市から宇陀市、室生区、阿山町から三重県伊賀市、滋賀県甲賀を経由、夕刻に滋賀県東近江市に到着。道中、前垂れの付いた伊香造りの民家が有ったが、もう辺りは暗く成って来ている、もう夕暮れだ。今日はこの辺に泊まろう?と走っていると、道の駅、「あいとうマーガレットステーション」到着。

今日はここに泊まり明日の朝、湖東周辺を散策する事にする。まずは風呂だ!道の駅から弥彦方面に数キロ走ると、道路沿いに近江温泉の看板が!夢想庵、温泉探しも上手だな~!何て言いながら受付へ。入浴700円也 肌にやさしい温泉だった。

道の駅まで戻り、食事〔晩酌〕をして、午後7時、明日に備えてトイレ周辺に車を止めて就寝までは良かったが、この日の琵琶湖の湖東は、とんでもなく寒かった!女房がジャンバーと毛布を追加してくれなかったら、エンジンをかけて寝なくては成らなかった。夜中に起きてジャンバーを着てまた寝たのである。寝ぼけまなこで女房に感謝した。

和歌山県こそ空振りだったが、本日14棟の民家と出会えた。しかし一人旅は気楽だ。運転しながら民家を発見記録するのが当たり前だったが、この所、発見記録は女房の係りだったので記録と民家の数が合わなくなったり、それは女房の「ありがたさ」を思い知らされた。それにしても滋賀県東近江市の車中泊は寒さとの戦いだった〔笑〕
本日の走行:1005キロ


翌11月23日:2日目
しびれる寒さの中、早朝4時前に起床。夜明けにはまだ間がある。回りには私と同じように車中泊の車の多い事に驚いた。浜の三平さんの放浪の気分を少し味わった様な気もする〔笑〕読合堂町周辺をカメラをぶら下げてウォーキングする。頭に帽子の上からLEDのライトを取り付けて、明るくなるまで2時間半位歩いたら、夜が明けてきた。 東近江市読合堂町付近を徒歩にて散策。素晴らしい前垂れの民家と出会えた。それから国道307号沿いに「白河」会津そば、と書かれた看板の茅屋根のそば屋を見つけた時は、何ともホッとした。新聞配達の叔母さんに不審者と思われたのか、職務質問され〔笑〕読売堂町周辺だけで4棟の民家と歩きながら出会う事が出来た。

※アトムさんこの周辺には7棟の民家が有りましたから時間をかけて散策すればそれなりの数の民家と出会えると思いますよ。私の場合は来年の兵庫県散策時の宿題とする。滋賀県はマキノ町や永源寺などが有名所だが、湖東の前垂れの民家も捨てがたい。

東近江市の「道の駅」あいとうマーガレットステーションを午前7時半過ぎには出発。倉敷の桃太郎さんから以前、神奈川、静岡の情報を貰っていたので、静岡県、天城湯ヶ島〔現在、伊豆市〕に2棟の民家が残るとの情報を頂いていたので伊豆方面に向かう事にした。

しかし、自分の頭の中から、連休で最後の紅葉シーズンだと言う事を忘れていた!茅葺き民家に渋滞は結び付かないが、沼津インターから渋滞が続き天城、湯ヶ島に着いたのは14時に近かった。その場所は棚田と茅葺きの民家がよく似合う、良いロケーションの民家だが、呼び鈴を鳴らしても応答は無い。○田邸であった。田植えが終わった頃、再訪問したいが、5月の連休だけは避けたいものだ。丁度、火の見櫓があったので、登って写真をパチリ。

そこから、少し奥まった所に、もう1棟、この民家は物置、と母屋が茅葺きだが、些かロケーションが悪い。此方の家は人が住む生活感のある家だったが、玄関で声を掛けたが家主さんとお会い出来なかった。

天城湯ヶ島周辺は天城峠や伊豆からの観光客か?大渋滞である。今日の散策はもう諦めた!人間、諦めが肝心である!こうなれば、温泉!天城温泉会館で入浴1000円也 休憩室ありサウナありの良い施設だった。サウナに3回入り、リフレッシュして、今日の宿泊場所を探しながら、渋滞の中、東名御殿場インター近くへ。ぐみ沢まで来ると道路沿いに、夢想庵好みの居酒屋が!駐車場も広い。道路情報では渋滞20キロ。居酒屋に顔をだして、今晩、ここのお店で飲みたいが、駐車場に止めてある車の中で仮眠をとっても良いか?訪ねると、寒くないですか?家の店は時間に成ったら終わりますから、大丈夫ですよ。と言われたので、今晩はこの駐車場をお借りして心おきなく晩酌を、焼き鳥、刺身、生中1杯、焼酎ウーロン割り3杯。常連らしい、将棋の名人とか作詞家さんの色紙があった。六時半には獏睡。さすがに滋賀県湖東とは違い静岡県御殿場市、快適な車中泊だった。  
本日の走行:446キロ

翌24日12時半に自宅に向けて出発。5時前には到着、何事も無かった様に早朝ウォーキングをする。朝食時に女房が、大子町の袋田の滝の紅葉が見頃だと放送していたと言うので、罪滅ぼしに大子町に向かう。女房が車中でお父さんタフだね~!好きな事は寝ないでもやりたい性格なのは言うまでもない〔笑〕

所が袋田の滝にたどり着けずに大子町のS邸に向かってしまうのである。
茅葺き馬鹿な夢想庵〔笑〕
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