茅葺民家散策の旅6:2008年11月1日~11月4日

2008年11月1日:散策1日目
自宅を夕刻出発し、距離は多くなるが、北陸道経由での出雲散策に出発となった。好天に恵まれれば良いのだが?新潟に入った頃には雨が降り出した。豊栄SAで夕食をとり、富山県と石川県、県境のSAで3時間ほど仮眠をとった。こんな時は、寝室のある小さな相棒は、凄く重宝する。維持費も安く、収納力が充分な様に改造したが、後から使う物は屋根上のルーフBOXに収納してあるので、二人で寝室として使うには充分の広さだった。

3時間後、けたたましい目覚まし時計の音が鳴って起床、午前1時。いざ出雲に向かい再スタートとなった。今回の散策は、倉敷の桃太郎さんからの新鮮な情報を頂いて居たので、かなりの確立で茅葺きの民家たちと出逢えるとの確信がある。

彼に出雲の情報を数ヶ月前にお願いした所、忙しい中、岡山から出雲まで日帰りで?民家の所在や状態を確認してくれたのである。本当に頭の下がる思いだ。

朝9時過ぎには、島根県松江市に到着、晴天!宍道湖周辺から出雲大社方面の向けて散策開始。女房が国道から、一軒目の反り棟の民家を発見!その家に住む奥様に撮影許可をとり、撮影を開始した。前回の散策からは、女房にもコンパクトカメラを持たせ自由に撮影して貰っている。私とは違った感性なので以外に面白い写真に成る事がある。

その家の奥様が庭の中に入って撮影しても良いと言ってくれたので、好意に甘え、充分に撮影出来た。撮影が終わり挨拶をすると奥さんが、お茶を飲んでいくようにと自宅に招いてくれた。願ってもいない言葉だった。家を守る苦労話しや屋根の修理の話を聞く事ができた。

昔からこの土地に住み、築地松が松くい虫にやられて枯れてしまった事や反り棟の材料の竹採りや竹割りの様子等を丁寧に話してくれた。地元名家なのだろう、お茶も煎茶を湯冷ましをして入れてくれた。今、もいでいた柿をお土産に、道中食べなさいと持たせてくれた。こんな事もあろうかと、銘菓、柏屋の薄皮饅頭を用意していたので、饅頭を置いて丁寧に挨拶をして、記念すべき、島根の反り棟一軒目の撮影終了となった。その家に住んでおられる方との語らいは、観て想像する何倍もの説得力がある。

折角、出雲に来ているんだから、出雲大社位は、お参りしなくては!お守りでも買って行こう。女房に何個買う?自分達の車、爺ちゃん、息子夫婦、等など7個買い求めた。そんな出雲大社の御利益だろうか?またまた道路沿いに、反り棟発見!

高校駅伝の県予選がろうか?沿道には、応援の方達が出ていた。車を止めて、その家の方向に向かうと、御主人が出て来たので、挨拶をして撮影許可を頂いた。今、駅伝の応援をするので、庭で女房だ草引きをしているので、自由に撮って行くように言われた。

庭に入ると奥様が草引きをしていたので、挨拶をして撮影をさせて貰った。自宅の入り口右側に蹲があり、飛び石あり延べ段ありの素晴らしい品格のある家だった。庭も綺麗に手入れされ、格式さえ感じるのである。現在まで残る反り棟の民家は、名家や地主様とか生活力のある方達しか住めなくなってしまったのか?地元の百姓さんが住む、反り棟が見たいな~!と思いながら、一畑電鉄沿いのチェックポイントへ。 ありました!御主人は柿を採り、奥様は収穫して来た野菜を整理していた。幸い話も聞く事が出来た。庶民の住む、生活感のある出雲の反り棟の民家。しかし光が悪い!一通り写真を撮り、ホテルから十数キロの場所なので、明日の朝、出直す事にして、宿泊先のホテルに向かった。秋の日暮れは早い!春先や夏場なら、まだまだ撮影できるのにと思いつつホテルへ。

神話の国、出雲。今回の訪問は神無月には1日、間に合わなかった。神々が帰路に着いた霜月11月1日の訪問も夢想庵らしいかも知れない?

反り棟の民家を含め出逢った民家24棟、築地松、を堪能し満足の散策1日目が終了。

松江のホテルに午後4時半到着、偶然にも元社長が数日前ホテル建築時、廃棄物を不法投棄し、逮捕されたと報道されていた、そのホテル、横イン松江なのである(笑)

番外編、夜の部
さて毎回楽しみな夜の部である。ネットにて駅周辺の飲み食い処はチェックしていたが、実際に尋ねてみないと、雰囲気等は解らない。細い飲み屋街を歩き、海鮮問屋「博多」へ。名前は松江で博多とは場違いだが、その料理の新鮮さとボリュームには、びっくりした。女房は小食なので、4200円のコースを注文。焼酎は「きろく」を注文! 付け出し、刺身の盛り合わせ、茶碗蒸し、湯豆腐と鱈のしゃぶしゃぶ、焼き蟹、お刺身の蟹の頭を味噌汁にしてくれて、最後にダメ押しの蟹茶漬け!大食漢の夢想庵も、ノックアウト!近くなら、またお邪魔したいが、遠すぎる(笑)

昨日からの総走行距離1,200キロ 明日は鳥取県を少し散策して岡山県津山へ。桃太郎さんご夫婦、広島から来てくれる、KKIさんとの懇親会も楽しみだ!
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