茅葺散策旅行中国・四国編2日目

散策2日目
  倉敷のホテルを6時に出発。2度目の瀬戸大橋を渡る。女房は瀬戸内の景色に些か興奮気味だ。朝からの雨。小降りに成る事を願いながら、土佐の最奥地、いの町、越裏門旧山中家に向う。険しい山道を進むとさらにその奥の高台に、石垣を築き家が建つだけの狭い敷地に旧山中家は有った。焼畑農業。白山の出作り民家を思い出した。昔は相当に厳しい生活だったろう。この棟仕舞が鞍止めか!旧山中家も棟や屋根に、かなりの傷みが来ていた。凄い大雨で、ずぶ濡れに成りながら何とか目的の民家に出会うことが出来た。

そこから、前もってアポを取っていた、高知県土佐郡土佐町○○さんの所に向う。午前中には到着すると連絡しておいたが、11時に土佐町に到着。早速、挨拶をして、目的の民家の所在をナビに書き込んで、先方に電話を入れて貰い昼食を食べてから目的地に向うので13時頃の到着と言う事を伝言して頂いた。

○○さん所有の茅葺きの移築民家は、入り口を一度、間違えただけで、比較的簡単に見つけられたが、高知県大川村の家人が住む生活感のある、かやぶき民家の散策は思いがけなく苦労した。目的の近くまでは確実に来ているのだが、、、、予定に反して、いの町の山中で茅葺きの民家発見!雨の中、丁度、お爺さんが出て来たので、こんにちわ。○○さんのお宅ですか??違う。○○さんの家はもっと上の方だ。と言われ、写真を数枚撮らせて貰った。それから2時間近く、土佐の山中を、さまよう事になるとは夢にも思わなかった。

目的の家がどうしても見つからない。同じ道や脇道を何度も走った。諦めかけて、一度は宿泊地の高知市内に向ったが、ここで、諦めたら何しに、土佐の山中まで来たのか?解らなくなる!気を取り直して、再び土佐の山中へ車を向けた。そんな時、JAの移動販売車が!この人に聞けば見つかるかも?「地獄で仏」状態だった。スイマセン?○○○子さんの家には、こに道から行けますか?ここは携帯電話も繋がらない土佐の山中なのです。ああ!○○さんの家か?この道からも行けるが、戻った方が解り易いと言って、丁寧な地図を書いてくれた。お陰で土佐の山中で仏に出会い、放浪の末に予定より2時間遅れで○○家、到着となったのである。この時の地図は私の思い出と共に宝になりました。

2時間遅れたが○○さんの奥さんが綺麗に化粧して、ニコニコしながら私達を迎えてくれた。遅刻したお陰で雨も少しばかり小降りに成った。いわきからのお土産を渡し、写真を撮り始めた。屋根の状態も比較的良好だ!奥さんの話しだと御主人が17歳の時に丸葺きをしたそうで、その後、差し茅をして今日まで持ちこたえて来たそうだが、息子さんが、市内に家を新築したので、この家にはお金を掛けるなと言うから、今日まで茅葺きのままで住んで来たと話してくれた。私たちの代でこの家も終わりなんですと話していた。自宅の東側には先祖が代々のお墓が沢山建っていた。御主人は近年、肺気腫になり今年の差し茅は息子さんがやってくれたと、話していた。また不思議だったのは、この家には玄関が無い?

奥さんに尋ねてみたが、嫁に来た時から玄関は無く?廊下の1間半の部分が玄関の様だ!別に玄関を取り外したり改造した訳では無いと話していた。近くの家もトタン屋根には成っているが、家と同じで廊下が玄関に成っていたと話してくれた。帰り際、お礼の挨拶をして帰ろうとすると、お婆さんがこのサツマイモ美味しいからと言って、お土産に持たせてくれた。自宅に戻り御馳走になったが、小振りだが美味しい芋だった。これが、よさこい金時???

越裏門、土佐町、大川村の散策を終え、高知市内のホテルに向う。高知県はこの民家も製作する事にした。鰹のタタキと鯵のタタキで乾杯!充実の1日だった。明日は徳島県東祖谷に向うのです。
高知県・いの町・越裏門
高知県・いの町・越裏門
高知県・いの町
高知県・いの町
高知県・土佐町
高知県・大川村
高知県・大川村
高知県・大川村
高知県・大川村
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