新潟県・佐渡市のかやぶき民家

新潟県佐渡市
時代劇などで佐渡に島流しの刑など、流刑の思想は古くからあります。
制度として定められたのは大宝律令以後です。隠岐・伊豆・常磐・佐渡がそれにあたります。佐渡は絶海の孤島で、当時の航海を考慮すれば流刑地としては最も重い刑罰でありました。しかし、江戸時代には、金山の国として、1700年以降、流人は無くなりました。

そんな佐渡に茅葺の民家が有る事を恥ずかしながら最近知りました。HPで佐渡のかやぶきを公開している方にメールをして、所在を教えていただこうと自己紹介とHPアドレスを書き込み、2度メールをしたが、返答は無い。個人情報保護法なるものの関係も有るのだろうか?それならば、散策歴25年の夢想庵、民家の有りそうな所の大方の検討はつく。ジェットフォィルとレンタカーにて佐渡市の散策へ向う。時間は9時半~2時までの4時間半。自分の想像より遥かに大きかった佐渡島、そして、想像したより多くの茅葺の民家達が出迎えてくれた。真野で写真を撮らせていただいたお宅で、ご主人から教えていただいた、山中の民家集落はさすがに、鳥肌物だった。寒の戻りで雪の降り積もった峠道で、車がスリップして坂道を登れなくなり、50m位バックして再チャレンジ!歴史は充分な島だが、先入観が邪魔していた事を反省した。 今回は、たった3,4時間の散策だったが、近い内に今度は泊まりがけでの散策をと考えている。

新潟県の茅葺民家は高柳の荻ノ島が紹介される事が多いが、下越、山北町の庄内地方の多層民家を思わせる民家や佐渡の民家達もこれを機会に紹介していく事にしました。 佐渡の民家は寄棟造りが殆どで、山形県の庄内地方のハッポウーを思わせる煙出しのついた民家達が多く印象的だった。真野のお父さんから教わった集落は4駆でないと登れない坂道で、土砂崩れなどもあり、冬場は相当の覚悟でないと行けない地域でした。そう言う私もスリップで大変でした〔笑〕今回出逢えた民家は15棟でした。
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