~新潟県上越市周辺プチ散策~

2008年の夏も暑い暑いと言いながら、この所めっきり秋らしい天気の日が続いている。11,12,13日と連休だが、11日はママの都合が悪く散策を諦めていたが、12,13日で新潟県上越市位なら散策出来るだろうと、急遽、上越行きを決めた。

12日朝5時少し前、小さな相棒に乗りこみ、自宅を出発。富山県県境の能生インターで高速を降り、糸魚川市の山間部に向かう。ポツポツと茅葺の家を見つける事が出来たが、その状態は驚くほど悪い。毎年少しずつ差し茅など修理をしながら茅葺の維持をしている民家を見てきたが、この地域の民家は、手入れをしないで、悪く待った部分をトタン屋根に変えていくトタン化ての進行が進んでいた。糸魚川市、高谷根、下出、釜沢、羽生、粟倉を散策したが、5年以上トタン化の移行しないだろうと思われる民家は数軒だった。

続いて、能生町、中徳合、徳合、仙納、周辺を散策。この周辺の民家も糸魚川市の民家同様に状態は悪い。徳合で田んぼ仕事をしていた男性に話を聞く事が出来たが、トタン化への移行が止まらないと話していた。

この地区で、まともに屋根を手入れしている家は、息子さんとお婆さんの住む茅葺の家一軒のみだった。先祖様から預かった家だから何とか守りたい。お婆さん廊下回りの戸を最近サッシに変えたんですか?去年変えたんだ。サッシメーカーのステッカーが貼ったままだった。剥がしてくれる人が居ないんだよ。息子さんは?出稼ぎに行ってるよ。

もっと話を聞きたかったが、まだ見たい地域もあるので失礼したが、唯一5年後トタン化への移行が無いだろうと思われる家がこのお婆さんの家である。差し茅は葦で滋賀県から運んだと話していた。茅手さんが自宅に泊りがけで屋根の差し茅をして、修理費用は数百万と話していた。

高速に乗り、上越インターで降りる。平成の市町村大合併で町や村が消滅しているが、旧安塚町〔安塚区〕松崎、板尾、偶然にかやぶき美術館を訪問する事が出来た。安塚区上方、和田、下船倉、大島区菖蒲西、牛ヶ鼻、三竹沢、仁上、石橋、菖蒲を散策、板尾には、比較的状態の良い、民家が残っていたし、その他の地域の民家達も状態は他の地域に比べれば良い方かもしれない。

最後に松之山町、田麦立を散策して関越道、越後川口インターから宿泊先の新潟市内に向かう。新潟中央インターからホテル着19時15分。走行736キロ 新潟工場のターコ〔仮称〕に付き合って貰い、行きつけの「おでん屋、じゅんちゃん」で乾杯!

2日目
13日ホテルを7時過ぎに出発。49号線を会津方面に走る。会津まで行くと、山形県飯豊町広河原の民家を思い出し、立ち寄る事にした。炭焼きのお爺さんは元気だろうか?稲刈りは終わったろうか?何て考えながら広河原へ。

今は2棟の茅葺が残るのみの広河原地区、2軒の家のお爺さんに出会う事が出来た。もう直ぐ冬ですね。栗の実を干していたお爺さん。又来年の春にお邪魔しますと挨拶をして、道中、夢想庵ママが50肩で腕が上がらず写真も撮れないと、ぼやいていたので、秘湯、広河原温泉、湯の華に向かった。未舗装の細い道を十数キロ、間欠泉のある温泉だった。

お風呂に入り、お昼ご飯を食べて帰路についた。一泊二日だったが走行距離は2日で1,000キロを越えた。標高の高い地域では紅葉が始まった。裏磐梯を経由しての帰り道、紅葉は始まったばかりだが観光客の多さには驚いた。

田んぼ道、田舎道専門の夢想庵なのです。
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