夢想庵の刻字

去年、少しだけ刻字を習った。知人の工房で毎週日曜日に最低でも一年位は習う予定だったが、知人の工房が不景気で商売として立ち行かなくなり、結局、習ったのは一ヶ月4回のみと成ってしまった。基本は習ったが、後は本を読んだりして何とか金箔まで貼れる様に成った。大和魂君が夢想庵の刻字として紹介してくれているが、今回は外塀の板欄間が桜材なのだが、かなり狂って来たので、欅で作り変える事にした。普通に取り替えたのでは面白くないので「茅葺き模型工房 夢想庵」と彫る事にした。余白に無病「6個の瓢箪」息災の祈りを込めて「えんじゅ」や「欅」、「黒柿」などの材料で埋木した。

私の刻字は、多分、専門家から言わせると邪道である。刻字に時計を埋め込んだり、真にいい加減でなのである。 しかし、形に囚われるより、まずは作者が楽しまないと逝けないと思っている。

今回の作品も「かくあるべき・・・」はあまり考えないで彫り込んでみた。師匠について厳しく修行した方達から見れば全く話しに成らない作品かも知れないが、何とか完成した。

金箔を貼ろうかとも考えたが、道路沿いでもあり本来看板とは目立たないといけないのだろうが、今回は字は黒とした。 表札は金箔仕上げ、派手好きな?夢想庵としては、地味な作品と成った。
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