米沢市、最上川沿いを歩き、熊?と遭遇?良き出逢い

出張等で米沢市に泊まる時は、駅前周辺のホテルに泊まる事が多い。山形市内よりも、価格がリーズナブルで私の様な仕事でプチ家出(会社の同僚に言われた)の様な仕事をしている者には、本当に助かる。

米沢市は2009年放送の大河ドラマ「天地人」の、のぼりが沿道にはためいている。市内を流れる最上川沿いは遊歩道が整備され快適に早朝ウォーキングが出来る。特に桜の季節などは、新潟の信濃川沿いのやすらぎ堤同様にウォーキングが楽しみ場所だ。八月も下旬になると夜明けも6,7月に比べかなり遅くなる。今は朝4時からのウォークは暗くて地元以外の土地では歩くのを躊躇する。 それでも、少し明るく成りかけた4時半から歩き始めた。駅前から最上川方面に向かい堤防沿いを右折し遊歩道を歩き一つ目の橋を渡り川向いの遊歩道を芳泉町方面に歩いていると、「こら!こら!」と声がする?辺りは、まだ薄暗い?すると草むらの中から突然の熊かイノシシの様な物体が私に向かって飛び掛ってきた!ウワーッ!!これには、さすがの夢想庵、腰を抜かす位驚いた!よく見ると黒ラブだ!飼い主は近くにいたが、「スイマセン」と言ったきり犬を鎖で繋ごうともしない。

私も犬を飼っているが、黒ラブの様な大型犬?は、見方によっては存在そのものが威圧感がある。仰天した私も少し落ち着いた言葉で飼い主に話しかけた。世の中、犬の好きな人ばかりではない、この遊歩道は年配者の方や犬の苦手な人も歩いて居るだろうから、愛犬を鎖に繋ぐように話をした。

黒ラブの方は、まだ若くじゃれて来たつもりだろうが、薄暗い草むらから飛び出られて、じゃれ付かれては心の準備のない者には堪らない。それから2,30mも歩いただろうか?、またその黒ラブが追いかけて来て、私に飛び掛り、私にまとわりついた!今度は飼い主も相当に慌てていたが、私がもう少し若い頃なら、2度目は黙って許しもしないが、現実は50歳も過ぎた親父である。 飼い主の方も私と変らないような年齢に感じたが「こんな、犬の飼い主が居るから、ペットをめぐって近隣トラブルが起きたり、事件が起こるんだ!」もしも、老人や子供だったら驚いて転んだり怪我をしたかも知れない!あまりの驚きに死に至るかも知れない?

「お前さんの様な大人が居るから世の中も子供達も悪く成るんだ!」愛犬んの糞を取る用具も持っていないで何だ!と心の中でブツブツ言いながら、芳泉町方面に歩いた(笑)想像してみて下さい。暗闇の中の草むらから本当に熊かイノシシが出てきたのか?と思う位に驚いたのである。 弘前でも、早朝ウォークで車と接触しそうになったが、安全な?遊歩道を歩いての今回のアクシデントには、全く想定出来ない事は無い事だが、まだ暗い時間帯だった事と遊歩道は安全と言う油断が私を動転させたのかも知れない?自宅に戻り、女房には、笑い話として報告した次第だ。女房はこの春の私と同じコースを歩いているので事故の現場を良く覚えていたようだ。

ホテルから遠回りして、芳泉町まで1時間7500歩。芳泉町は米沢藩の下級武士が住んでいた地域で今も数件の茅葺の民家が残る。この春に訪問時には、建っていた寄棟の茅葺の家が取り壊され、現在新築の家が建築中だった。またこの通りの茅葺が消えてしまった。 通りを折り返しホテルに向かおうと通りを歩いていると、芳泉町の米沢側からの入り口の右側にある春日さんの玄関が開いていたので春日邸の茅葺の家を尋ねた。奥さんは朝食の準備をしていたが撮影許可を頂き、写真を撮っていると、玄関に茅葺の模型が?スイマセン、この模型は誰が作ったのですか?主人ですよ。へぇ~上手ですね~!なんて話していると、御主人が出て来てくれ話を聞かせてくれた。 私と同年代の様だ。趣味で作ったんだよ。この家の屋根葺きをしてくれる、茅手さんも模型を作っているんだよ。と写真をみせてくれた。私もアマチュアですが、茅葺の模型を作っている事を話し、機会があれば、自身のHPを見てください。と検索方法を教えてホテルに戻った。

今朝も良い出逢いがあった。早起きは3文の得?熊かイノシシの様な黒ラブに追いかけられながら、春日さんの御主人、機会が有れば茅葺きの民家の事、維持するゆえの苦労話、茅屋根に対する想いなどゆっくり話がしたいし、伺いたい。是非、私の作品も見て頂きたい。

2008年8月28日山形県米沢市、最上川沿いの遊歩道と芳泉町での出来事だった。
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